山口県域の健康福祉ネットワーキング計画とその運用組織

 

飛田政仁
横河電機株式会社
医療情報システムセンター エンジニアリング部


1、目的

山口大学医学部、医療情報部に設置されるサーバ群を中心に活用して、大学病院ー地域病院地域病院ー地域病院の連携を以下に示す遠隔医療のアプリケーションを稼動させる事によりその有用性を多角的に研究する。

又、今回の研究は、2,3年後に山口県が県下に敷設する情報ハイウェイをネットワークインフラとして活用する事もスコープに入れて行く事も重要なアイテムである。

 

2、遠隔医療アプリケーション機能

2−1、地域連携参照サーバ機能
本サーバは既設大学病院システムの情報(たとえば空きベット情報等)をWebの機能で、あるセキュアな環境のもとで公開する機能を有する。

2−2、地域連携メールサーバ機能

あるセキュアな環境のもとで、メールの機能を提供する。

2−3、共有ファイルサーバ機能

ある病院Aの情報を、別の病院Bが必要とした場合、データベース等の登録を病院Aが登録して活用できる環境を提供する。

2−4、地域連携画像診断支援サーバ機能

DICOM規格準拠のサーバを介して画像の遠隔診断支援を行う機能を提供する。

また、DICOM規格準拠の表示ソフトを各施設に貸し出し可能な体制も用意する。

2−5、遠隔カンファランス機能

最大4ポイント同時のネットワークを介したテレビ会議システムと、パワーポイントを使った情報会議システムを提供する。同時に仕様する事により遠隔カンファランス機能を実現する。

 

3、補足説明

今回のシステムを構築し運用して行くに当たり、「山口健康福祉ネットワーク研究会」を設立する。

この研究会は学識経験者をはじめとし、一般、企業の参加を認め、総論的に以下のテーマを研究する。

・使われるシステム、使われないシステムの要因?

・永続しつづけるシステムとは?

・情報提供の流れと、お金の流れがリンクするか?

 

 


図1

図2

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横河電機株式会社
医療情報システムセンター エンジニアリング部 飛田政仁
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Masahito Tobita Masahito_Tobita@yokogawa.co.jp