カルテには「処方機能」「検歴機能」など色々な機能が必要ですが、これらを電子カルテの「周辺ツール」と呼ぶことにします。「電子カルテという大きなくくり」で万人が満足するものを作ることはまず不可能ですが「周辺ツール」に限ればそうではありません。例えば処方箋や紹介状など、診療科が異なってもほぼ共通に使えるでしょう。 もちろん個人により微妙に使い勝手の好みなどあるので、同じ処方ツールが幾つあっても良い。その中から好きなものを選べばよいでしょう。ある診療科に特化された周辺ツールもあるはず。私は妊娠歴や周産期管理ツールなどを作成し電子カルテに組み込んでいます。 ベンダーが提供する有償のもの、個人が提供する無償のもの、その他いろいろなものがネット上にあり、好きなものをダウンロードし自分のカルテに組み込める世界が理想ではないでしょうか。 スマートフォンなどでは、ダウンロードしたものを、それぞれ独立したツールとして使います。私の考える世界では、ダウンロードした周辺ツールを電子カルテに組み込んで使います。個々のユーザの要望に応じ、電子カルテを機能アップしたり、モディファイしたりできるのです。