プログラム / seagaia meeting 2014


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プログラム


10月4日 1日目 8:50~17:00

08:20~ 受付開始

08:50~ 開会の挨拶
 吉原博幸(開催地世話人)
 大橋克洋(特定非営利活動法人MedXMLコンソーシアム 理事長)

09:00~ 司会:荒木賢二(宮崎大学)
大松 重尚/デュアルカナム株式会社 
演題名:「ウェアラブルディバイス利用とクラウドサービス/オフラインクラウド構築について」

概要:先進国でのモバイル普及の下降と、インドを中心とした新興国でのモバイル拡大の中でウェアラブル装置の利用の急速な開発とウェアラブル装置とロボット等の連携が話題である。実際のウェアラブル装置と、Apple、Amazon、Google等のクラウド陣営の状況と、今後必要となるであろうオフラインのクラウド技術についての考えを述べる。

LinkIcon発表資料 PDF 397KB

09:30~ 司会:荒木賢二(宮崎大学)
荒木 昭輝/聖マリア病院
演題名:くるめ診療情報ネットワークと佐賀県ピカピカリンクの圏域越え連携:その課題と解決方法

概要:くるめ診療情報ネットワーク(アザレアネット)はID-Linkを用い、久留米二次医療圏内の主要4基幹病院、4医師会、久留米市とで運用中であるが、東隣の佐賀県鳥栖三養基地区からの受診患者が多いため、同じID-Linkを使用している佐賀県ピカピカリンクとの連携を昨年7月より開始した。ただ、使用しているシステムは同じでも、セキュリティーポリシー、同意書書式、同意書取得フロー、入会運用フロー等の違いなど運用面の諸課題があったため、その解決方法について報告する。

10:00~ 司会:荒木賢二(宮崎大学)
山本 康仁/都立広尾病院
演題名:DataCubeその後 電子カルテの二次利用

概要:今から4年前の2010年に本会で発表した医療情報DATACUBEのその後を報告する。HiPER sysytemはシステムプラットフォームの更新し、演算能力高め情報収集範囲を拡大した。電子カルテパッケージ本体だけでなく、生理機能サブシステムや内視鏡、病理検査、放射線といった病院情報システムに散在する情報を集約し、業務プロセス解析の範囲を広げた。

こうして得られた解析結果をiPadなどのタッチデバイスと連携し、詳細に観察出来るようにした。そこで得られた知見から、特異な業務プロセスが「何故行われたのか」を解析できないか、更なる拡張を行っている。

具体的には、薬剤オーダーの変更や削除の特徴抽出と患者病態を、業務プロセス解析とひも付けし、解析をすすめている途上である。そのために、検査数値情報の特徴抽出、医師記載の略語の解決を実装した。

数々の処理を実時間で行い、遅延無く処理することを可能にした、DataCubeの処理の詳細を、一部ベンチマークなど加えて発表したい。

LinkIcon発表資料 PDF 9.9MB

10:30~ 司会:大橋克洋(大橋産科/婦人科)
岡本 和也/京都大学 講師
演題名:退院時サマリを利用した重要語抽出の試み

要約:
電子カルテに多くの情報が記載されるのに伴い、患者の診療経過を把握するために多くの情報を閲覧する必要が生じている。そこで、本研究では診療経過記録と退院時サマリを突き合わせることで重要語を抽出し、重要な診療経過記録を見つける試みを行う。

11:00~ 司会:大橋克洋(大橋産科/婦人科)
橋田 浩一/ 東京大学 大学院情報理工学系研究科 ソーシャルICT研究センター 教授
演題: 自律分散共調ヘルスケア

概要: 個人が本人のデータを蓄積・管理し、家族や友人や事業者と共有して活用するための仕組みをPDS (persoanl data store)と言う。分散PDS (特定の事業者に依存しないPDS)の一種であるPLR (personal life repository)による個人データ管理の安全性・利便性の向上とコストの低減、およびそれに基づき個人を中心としてヘルスケアデータを社会的に共有し活用する方法ついて述べる。

LinkIcon発表資料 PDF 1.9MB

11:30~ 司会:大橋克洋(大橋産科/婦人科)
中尾 彰宏/ドクターズモバイル株式会社代表取締役
演題名『「おみやげカルテ」の取り組み - EHRのVisualizerとして』

概要:EHRに蓄積されたデータやレセプトデータ、診療予約システムなどのデータを利用したサービスプラットフォームとして開発した「おみやげカルテ」の実装手法と利用方法、今後の展望について

12:00~14:00 昼休み (12:00~13:00 MedXMLコンソーシアム理事会)

13:45~14:00 MedXMLコンソーシアム総会(会員の皆様はご参加ください)

14:00~ 司会:高橋究(キワム電脳工務店)
粂 直人/京都大学 准教授
演題名:現実的な国立大学病院共通検査マスター構築

概要:臨床研究のCase findingには大規模な施設横断型のデータベースにより症例数を確保することが望ましい.
大学病院間の検査データの比較を可能とするために,検査項目を突合するには共通の検査マスターが必要である.
本研究では,各大学の検査マスターの構造から効率よく共通検査マスターへの対応表を構築する方法の検討を行っている.
共通検査マスターの作成方法と現状に関して述べる.

14:30~ 司会:高橋究(キワム電脳工務店)
竹村匤正/兵庫県立大学大学院

演題名:神戸COIプロジェクトにおける先制医療に向けた臨床研究基盤の構築

概要:臨床データの再利用は、医療機関連携・地域医療連携を越えて大規模臨床研究への利用に向かっている。神戸では医療産業都市構想において、文部科学省革新的イノベーション創出プログラム(COI Stream)や国家戦略特区の枠組みの中で「先制医療」に向けた臨床研究基盤構築を行っている。この中での健康・医療ICTに求められている役割と今後の展開について現状を報告する。

15:00~
司会:高橋究(キワム電脳工務店)
吉原博幸/宮崎大学病院長・京都大学名誉教授
演題名:内閣官房次世代医療ICT基盤プロジェクトにおける本格的医療情報基盤構築

概要:2014年3月に立ち上がった「次世代医療ICTタスクフォース」は、内閣府が政府の成長戦略の一つとして、医療情報の集積、相互可用性、標準化・共通化を通して、研究、教育、産業への2次利用を促進することを目的とした、日本では初めてのプロジェクトである。遅きに失した感のある取り組みではあるが、日本が世界に取り残されないための最後のチャンスと位置づけられる。この5ヶ月の取り組み、今後の展望などについて紹介する。

LinkIcon発表資料 PDF 1.5MB

15:30~ 司会:中島裕生(テクマトリックス(株))
加藤 源太/京都大学医学部附属病院 診療報酬センター 准教授
演題名:レセプト情報・特定健診等情報データベースの利活用について-これまでの議論から-

LinkIcon発表資料 PDF 3.8MB

16:00~ 司会:中島裕生(テクマトリックス(株))
小林慎治・粂 直人•吉原博幸/京都大学EHR共同研究講座、楠見慶太•大松重尚/デュアルカナム株式会社
演題名:国際化に向けたiDolphinの再構築 ー ISO13606準拠医療情報規格をHBASEにインプリメントするー

概要:iDolphinとその基盤となるMML標準は2001年に地域医療連携における情報基盤として、これまで実績を積み上げてきた。
今後は臨床研究基盤としての利用や国際標準とのハーモナイズも視野に入れ、ISO13606/openEHRおよびHL7/FHIRの要素を利用してiDolphinの再構築を試みた。画面生成の自動化や、Archetypeで再構成したMMLなど、現在までの開発成果についてここで報告する。


LinkIcon粂氏発表資料 PDF 741KB

LinkIcon大松氏発表資料 PDF 1.6MB

16:30~ 司会:中島裕生(テクマトリックス(株))
藤本康二/内閣官房健康・医療戦略室 参事官
演題名:内閣官房が推進する次世代医療ICT基盤について

17:30~
総合討論


18:00~ 意見交換会・懇親会 コテージヒムカ 


10月5日 2日目 09:00~12:00

台風のため中止